叢生は矯正した方がいい?放置すると起こる不調や矯正方法を解説!

大名幸一
2020/10/13

叢生(そうせい)は歯並びの一種で、歯が折り重なるようにデコボコに生えている状態をいいます。乱杭歯(らんぐいば)とも呼ばれます。

日本人の歯並びにはもっとも多いと言われていて、矯正する人しない人さまざまですが、近年矯正する人は増加傾向にあります。叢生を放置するとどのような不具合が起きるのか、また矯正方法について詳しくご紹介します。

叢生とは

叢生は、口腔内に歯が十分に生えるスペースがなく、重なり合ったり前後互い違いになって生えている状態をいいます。歯並びがガタガタな状態や八重歯も叢生に入ります。八重歯は、日本では「小悪魔的」、「愛嬌がある」などと好意的に捉えられますが、外国特に欧米では「ヴァンパイアトゥース」と呼ばれあまりいい印象を持たれません。

歯が重なり合う部分が多いため、歯と歯の間のブラッシングが十分にできず、歯垢が溜まりやすいため虫歯や歯周病のリスクが高い歯並びです。

叢生は不正咬合の一つです。不正咬合とはよくない噛み合わせの総称で、叢生以外にもいくつか種類があります。

不正咬合の種類

下顎前突症(受け口)

受け口は上あごより下あごが前に出た状態です。骨格などの遺伝的な要因や、舌で歯を前に押す癖などでなります。放置しておくと咀嚼がうまくできなかったり、滑舌が悪くなるといった不具合がおきます。

上顎前突症(出っ歯)

出っ歯は受け口の反対で、上あごが下あごより前に出ている状態です。骨格などの遺伝的要因や乳幼児期に指しゃぶりを長くしていたり、舌で前歯を押す癖などのが主な原因です。

空隙歯列・正中離開(すきっ歯)

すきっ歯は歯の間に隙間がある歯並びです。元々の歯の数が少なかったり、歯が小さい、低位舌のクセがあるといったことが原因になります。隙間から空気が抜けてしまうので、発音がうまくできず滑舌が悪くなります。また、歯の間に食べかすがつまりやすいので歯周病や虫歯のリスクが高まります。

開咬

開咬は奥歯は噛み合うけれど、前歯の上下がぴったり合わない状態を言います。指しゃぶりや口呼吸する癖、舌で歯を押すクセなどが原因になります。

開咬を放置しておくと口呼吸が増え、ドライマウスになり唾液の分泌が減ることで口腔内を唾液による殺菌が十分にできず、虫歯が発生しやすくなります。さらに奥歯に強い力がかかるので奥歯が欠けたり抜けることもあります。

叢生の原因

叢生になってしまう原因には先天的なもの及び後天的なものがあり、それぞれいくつか挙げられます。

あごが小さい

あごが小さいと、永久歯がすべてきれいに並んで生えるのが難しくなります。日本人はあごが小さい人が多いため叢生の人が多くいます。

遺伝

遺伝によって叢生になりやすくなる場合があります。骨格やあごの形などは遺伝的な要因が考えられるので、親族のあごが小さい場合、叢生になりやすい傾向にあります。

乳歯が虫歯になった

乳歯が虫歯になって抜いてしまうと永久歯が正しい位置に生えてこられなくなり、ずれてしまうことがあります。また、乳歯が早く抜けてしまった人も叢生になりやすくなります。

永久歯が大きい

あごの大きさに対して永久歯の大きさが平均より大きいと、歯の生えるスペースが足りないためにねじれて生える原因になります。

叢生を放置すると

叢生は、奥歯の噛み合わせが問題ないと日常生活で不自由を感じない場合も多く、放置してしまう人もいます。しかし見た目が美しくないだけではなく、叢生をそのままにすると全身にさまざまな影響が出てきます。

虫歯や歯周病になりやすい

歯が重なり合ったり、きれいに並んでいないと、歯ブラシが歯の間や裏側などまでしっかり行き届きません。歯間ブラシやデンタルフロスなどが通りにくい場所もあり、食べかすや歯垢が歯に残りやすく、虫歯や歯周病の原因となります。

また、食べかすや歯垢をそのままにしておくと口臭の原因にもなります。

咀嚼が十分にできない

歯並びが悪いと歯がしっかり噛み合わないため、ものを噛む力が低下します。特定の場所の歯だけに圧力がかかったり、十分に咀嚼ができないまま呑み込んでしまうことも多くなります。そのため胃腸に負担がかかってしまいます。

顎関節症になることも

噛み合わせが悪いと、噛むときにあごの関節に負担がかかります。歯並びが悪い人は、顎関節症を引き起こす可能性が高くなります。

また、不自然に力が入って咀嚼するため、首やあご周辺の筋肉がこわ張り、血流が悪くなります。慢性的な頭痛や肩こりに悩んでいる人は、歯並びが原因かもしれません。

叢生の治療方法

叢生を治す方法は、歯列矯正が有効です。歯列矯正にもいくつか種類があります。

ワイヤー矯正

表側矯正

矯正治療の中で最も歴史のあるワイヤー矯正です。ブラケットという装置を歯に装着して、ワイヤーを通して圧力を加えることで歯を動かして歯列を整えていきます。ブラケットとワイヤーは金属のものが一般的で最も安価です。

金属(メタル)ワイヤーの矯正は、丈夫で費用が比較的安いところがメリットです。しかし、歯の表側に金属をつけるので話したり、食べたり、笑うなどの日常の動作で矯正していることがひと目でわかってしまいます。

営業職や接客業やなどの第一印象や見た目が重要視される仕事の人は、メタルワイヤーの矯正を長期間使用するのは難しいでしょう。また、矯正装置をつけることで見た目が変わってしまうので、精神的に苦痛を感じて歯列矯正ができないという人もいます。

最近では、透明なプラスチックやセラミック素材のブラケットを使用する審美性の高いワイヤー矯正も一般的になってきました。ワイヤーもホワイトにすれば、かなり目立たなくなります。

ブラケットやワイヤーを目立たないものにすると多少矯正費用が高くなる歯科医院もありますが、メタルと料金が変わらないところもあります。

裏側矯正

また、歯の裏側にブラケットとワイヤーを固定する裏側矯正もあります。目立たない奥歯だけ表にワイヤーを通す場合もありますが、裏側矯正は、歯列矯正していることは人にはわかりません。

費用は表側矯正より約1.5倍ほどかかりますが、歯列矯正の見た目が気になって、治療をためらっていた人でも挑戦しやすい矯正方法です。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、自分の歯型を取って透明なマウスピースを作り、装着して歯並びを治していく方法です。ワイヤー矯正よりも痛みが少ないと言われています。いくつかマウスピース矯正の種類がありますが、目立たないため矯正していることが人にわかりにくいというメリットは全てに共通しています。

また、ワイヤー矯正の場合は装着したら治療が終わるまで装置を外せませんが、マウスピース矯正はいつでも着脱が可能です。食事のときは外せるので、今まで通り食べたいものを楽しめます。歯磨きも外して行えるので、歯をしっかり磨区ことができ、虫歯や歯周病予防が念入りにできます。

マウスピースは2週間ごとに新しいものと取り替えて装着するので、衛生面でも安心して使うことができます。

しかし、マウスピース矯正は、1日20時間以上の装着が必須です。食事と歯磨き以外は基本的につけていなければいけません。マウスピースを正しい方法かつ決められた時間で装着していないと、治療が長引いたり満足のいく矯正効果が得られないこともあるため自己管理が大切です。

マウスピース矯正はすべての歯並びに対応しているわけではありません。叢生はマウスピース矯正で治せる歯並びですが、状態によっては適応外になる場合もあります。マウスピース矯正を検討されている場合は、自身の症例が適応内かどうか歯科医師に相談してみましょう。

まとめ

                        

叢生は、不正咬合の一種で治療した方がいい歯並びです。咀嚼に問題がないからとそのまま放置しておくと、虫歯や歯周病になりやすくなったり、口臭の原因になります。顎関節症や頭痛、肩こりなど口腔内以外の部位にも悪影響を及ぼすことがあります。

叢生を治療するときは歯列矯正を行います。ブラケットとワイヤーを使ったワイヤー矯正やマウスピース矯正などで治せます。矯正治療の見た目が気になる人は、透明なブラケットやホワイトワイヤーを使用したり、マウスピース矯正を選ぶといいでしょう。

マウスピース矯正で治せる叢生かどうかは、初回のカウンセリングで歯科医師が判断するので一度相談してみてください。

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この記事の監修医

大名幸一 先生

だいみょうこういち

医療法人クワトロサンテ 大名歯科 院長

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