インビザラインで口ゴボを治したい!改善方法や費用を徹底解説!

植田憲太郎
2020/10/22

口ゴボは歯科の専門用語ではないので明確な定義はありません。上下顎前突や上顎前突、アデノイド顔貌などにより、口元が突出している状態のことを指します。

横顔の美しさの基準に用いられるEライン(エステティックライン、鼻と顎の先端を結んだラインのこと)よりも上下の口唇が大きく前に超えているかが口ゴボの目安となります。

インビザラインで口ゴボを改善したいとお考えの方に、方法や治療に関する費用などをご紹介します。

インビザラインで口ゴボを治したい!口ゴボの4つの原因

口ゴボはEラインよりも上下の唇が前方へ引っ張られて突出しており口元が盛り上がった状態で、原因はひとつではありません。

形態的に口が閉じにくく(口唇閉鎖不全)、頑張って口を閉じようとすると、下顎の先に梅干のような筋肉の皺ができることがあります。

口ゴボの原因①:歯並び

出っ歯や受け口の中でも上下の歯が突出して生えているなど、顎の骨ではなく歯並びが原因で口ゴボになることがあります。この場合は、歯科矯正治療での改善が見込めます。

口ゴボの原因②:下顎骨の大きさや位置

上顎は通常の位置にあるにも関わらず、下顎が小さくて後ろに引っ込んでいると口ゴボになります。

上下の顎の大きさや位置を整えるために全顎的な矯正歯科治療を行い、引っ込んだ下顎の位置を改善すると口ゴボは軽減されます。

口ゴボの原因③:ガミースマイル

笑ったときに上の歯ぐきがたくさん見えて目立つ状態を「ガミースマイル」といいます。口唇に対し歯茎が前に露出・突出するため、口元が盛り上がったような口ゴボになることがあります。

ガミースマイルの原因は上顎の骨の形状の問題や、顔面の筋肉の動き方などさまざまあります。全体矯正で改善できる場合もあれば、粘膜・筋肉・骨などの調整をするための外科手術が必要な場合もあります。

外科手術は、歯科領域だけに限らず、美容整形の領域のものが必要なこともあります。

口ゴボの原因④:アデノイド顔貌

アデノイド顔貌とは、喉と鼻の奥にあるリンパ組織(アデノイド)が肥大して起こる、特有の顔つきです。

2〜6歳頃に、細菌やウイルスから体を守ろうとする免疫機能が過剰に作用してアデノイドが肥大化し、形態的に鼻呼吸が難しくなり、口呼吸が習慣化するために起こります。

口呼吸によって口を閉じる筋肉などが衰えて下顎の発達が悪くなるので、下顎が小さいタイプの出っ歯や下顎と首の境目がはっきりしない顔つきになることがあります。

抜歯による矯正治療で口ゴボを改善できる場合もありますが、症状のレベルによっては外科手術が必要なことがあります。

インビザラインで口ゴボは治せる

インビザラインによる歯列矯正によって歯並びが整うと、唇の位置が変わり口元が引っ込むため口ゴボを改善できます。

歯並びが原因で起こる口ゴボは問題無くインビザラインだけで改善できますが、骨の大きさや位置、ガミースマイルやアデノイド顔貌などの骨格的に問題のある口ゴボの場合は、抜歯や顎の骨を切る手術が必要になることがあり、インビザラインと併用した治療ができるかどうかは歯科医師の技術や治療方針によって異なります。

歯並びを治すだけで口ゴボが改善できる場合

骨格的な問題が無く、歯の生える向きや歯並びを整えるだけで唇が引っ込む場合は、インビザラインだけで口ゴボが改善できます。

抜歯が必要な場合

歯並びを整えるだけでは口ゴボが改善できない場合、第一小臼歯(前から4番目の歯)を抜歯して前歯を後ろ向きに移動させて引っ込めるためのスペースを作ることがあります。インビザラインは抜歯矯正にも対応できます。

顎の骨を切る必要がある場合

上顎か下顎、もしくは両方の顎の骨が骨格的に大きいなどして口元が突出している場合は、抜歯しただけでは改善されないことがあり、顎の骨を切って口元を骨ごと後ろに引っ込める外科矯正になる場合があります。口ゴボの改善度は最も高いです。

外科矯正では歯列矯正→顎の骨を切る手術→歯列矯正の順番で歯並びや噛み合わせを整えて口ゴボを改善します。

外科手術前後の歯列矯正はインビザラインやワイヤー矯正で行いますが、歯科医師の治療方針によってはインビザラインを使用できないことがあります。

非抜歯で矯正すると口ゴボは治らない?

抜歯をしないと口ゴボが治らない、もしくは非抜歯で治療したら口ゴボになったという失敗例を耳にすることがありますが、きちんと術前検査に基づいた計画を立て、歯が並ぶスペースを確保することで非抜歯でも口ゴボは改善できます。

ただし、術前検査の結果、症例のレベルによっては抜歯や顎の骨を切る外科手術をしないと口ゴボが改善できないこともあります。

非抜歯でもインビザラインで口ゴボは改善できる

歯を支えている骨(歯槽骨)は本来はU字型をしていますが、何らかの原因により内側に倒れてV字型になってしまうことがあります。

抜歯をしなくても歯を外側に起こすと歯列がU字型に改善されるので、歯を並べるスペースが大きくなり、前歯を奥歯のほうに下げられるため、口元の突出が軽減して口ゴボが改善されます。それでもスペースが足りない場合は、歯と歯の間を少し削ってスペースを作ります。

ワイヤー矯正は小さな矯正用に用いるインプラントを奥歯の歯茎に打ち込み、これを支点にして歯を後ろに動かしますが、インビザラインは装置の特性上、小さなインプラントを用いなくてもある程度は奥歯を後方に移動できます。

後戻りの可能性は抜歯も非抜歯も同じ

歯並びを整えたあとは歯を支える骨や歯茎が安定しておらず、元の位置に戻ろうとする力が働きます。後戻りは矯正のメカニズムを考えると当然の現象で、抜歯でも非抜歯でも起こります。

後戻りするかは治療方法よりもリテーナー(後戻りの防止装置)をきちんと使用できるかに左右され、噛み癖や舌癖、生活習慣などが影響する場合もあります。

インビザラインで口ゴボを改善する期間と費用

症例のレベルにより期間には個人差があり、自費診療のため歯科医院ごとに費用や支払い方法も異なります。

費用の支払い方法は月々の分割払いや矯正に関する費用がすべて含まれるトータルフィー制、矯正費用のほかに通院の度に調整料を支払う調整料制などがあります。

どの支払い方法でも矯正治療費のほかに矯正後の保定装置代、検査費用、手術費用などが別途掛かる場合があります。矯正前にトータル費用の見通しが立っているか、追加費用の負担が無いかを確認しておくと良いでしょう。

歯並びを治すだけで口ゴボが改善できる場合

期間

前歯だけの部分矯正なら3カ月以上、全体矯正なら1〜3年ほどで完了します。

費用

インビザラインには症例のレベルに応じて費用や発注できるマウスピースの枚数が異なるプランがあります。

全体矯正なら80〜100万円ほど、部分矯正なら30万円以上です。

抜歯が必要な場合

期間

全体矯正となるので、1〜3年ほど掛かります。

費用

80〜100万円程度掛かります。

顎の骨を切る必要がある場合

期間

顎の骨を切る手術の前後に行う歯列矯正に合計2〜3.5年ほど掛かります。
顎の骨を切る手術には1〜2週間の入院が必要です。

費用【保険適用外の場合】

インビザラインの全体矯正の費用が約80〜100万円、顎の骨を切る手術と入院に掛かる費用に約100〜200万円、合計200〜300万円ほど掛かります。

顎の骨を切る手術は、上下顎切る場合とどちらかの顎だけの場合で費用が異なります。

費用【保険適用の場合】

口ゴボが病気として診断(顎変形症など)されると、矯正治療と手術に掛かる費用が健康保険の適用になる場合があります。保険適用にはいくつかの条件があり、歯列矯正にインビザラインを使用する場合は保険適用外となります。

歯の表に着けるワイヤー矯正を選択して健康保険が適用になると、矯正治療に約25〜30万円、顎の骨を切る手術に約30〜50万円、合計55〜80万円ほどで外科矯正が可能です。

さらに高額医療費の還付制度により実質30〜65万円ほどで外科矯正が受けられます。

外科矯正で健康保険適用になる条件

外科矯正が健康保険適用になるには以下の4つの条件があります。制度上、歯列矯正に自費治療を選択して、顎の骨を切る手術だけに健康保険を使用するのは認められていません。

  • 指定症状(病名)がある
    顎変形症、上顎前突症、下顎前突症、顎骨非対称症、開咬症など
  • 歯の表に着けるワイヤー矯正で治療する
    インビザラインや裏側矯正(リンガル矯正)で治療する場合は保険適用外となります。
  • 認定を受けた口腔外科病院で手術を行う
  • 術前矯正(手術前の矯正治療)を6ヵ月以上行う

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この記事の監修医

植田憲太郎 先生

うえだけんたろう

医療法人UDC 理事長

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