歯並びが悪い原因は?大人で悪化することも

大前正範
2020/09/25

大人で「自分は歯並びが悪い」と気にする人は多くいます。人に与える印象に影響するので思い切り笑えなかったり、歯並びが原因で肩こりや頭痛など全身に影響が出るケースも少なくありません。

また、男女とも「歯並びが悪いと異性との関係もうまくいかなくなるのでは」と気にする人もいます。歯並びが悪くなる原因と歯並びが与える影響について紹介します。

歯並びが悪い原因

歯並びが悪い原因は遺伝的なものや、普段の生活のクセなどさまざまあります。遺伝の場合、両親のどちらかのあごの大きさや歯の大きさ、歯並びなどが影響する場合があります。特に受け口(反対咬合)は、遺伝的要素が強いと言われています。

また、歯並びが悪くなるような生活習慣がクセになっている人は、成長過程や成人してから歯並びが悪くなることもあります。

あごが小さい

あごが小さいと、すべての歯がきれいに並ぶスペースがなくなるため、歯並びが悪くなる場合があります。もともと欧米人に比べて日本人は骨格が小さいうえ、食生活で柔らかいものを食べる習慣が増えてきたことも相まって、あごが小さい人が増えてきています。

そのため歯が重なって生えたり、八重歯ができたりします。

虫歯がある

虫歯があると歯並びが悪くなることがあります。歯の痛みがあり反対側の歯だけでものを噛んだり、歯を抜いたまま治療せずに放置しておいたために、抜けた歯の周辺の歯がずれて歯並びが変わってしまったり、噛み合わせが悪くなることもあります。

また、歯周病も歯並びに影響します。歯周病が進行すると歯を支える骨が脆くなります。さらに日々の咀嚼で力が加わると歯の位置がずれたり歯並びが悪くなる場合があります。

食べ方のクセ

食べ方にクセがあると、顔の歪みの原因になります。常に片方の奥歯だけで咀嚼すると、片側だけ圧力がかかり左右のバランスが崩れ、顔の歪みに繋がります。また特定の歯だけ消耗するので、噛み合わせや歯並びにも影響します。

頬杖をつく

頬杖をつくクセがあると、歯並びが悪くなったり顎関節症になったりします。無意識で行っている場合も多いので気をつけてみてください。

舌で歯を押す

舌で歯を長期に渡って押していると歯並びに影響します。毎日無意識に行っていると歯が動いてしまいます。

指しゃぶりや爪を噛む

赤ちゃんや幼児期の指しゃぶりもあごの形や歯並びを悪くします。出っ歯や奥歯が噛み合っても前歯が噛み合わなくなる「開口」の症状が出る可能性があります。また爪を噛むクセがあると前歯が削れたり歯がずれたりすることもあります。

指しゃぶりのクセがついてしまったら、歯並びに与える悪影響を考えてなるべく早く治す必要があります。

歯並びの悪さが与える悪影響

歯並びが悪いと見た目の印象だけではなく、話し方や頭痛、肩こり、自律神経のバランスなど体にさまざまな悪影響が出る場合があります。慢性的な不調は、実は歯並びが原因かもしれません。

滑舌が悪くなる

歯並びが悪いと、噛み合わせに隙間ができることがあるため、話すときに息が抜けやすくなります。滑舌が悪くなり、話す際に上手く発音ができないことがあります。

出っ歯や受け口、前歯の噛み合わせに隙間がある開口、歯の間に隙間ができる歯間空隙(すきっ歯)などの歯並びは、話し方に影響が出やすいと言われています。

虫歯や歯周病になりやすくなる

歯並びが悪いと、歯磨きをしても歯ブラシが隅々まで届かず磨き残しが多くなります。歯間ブラシやフロス がうまく通らない場合もあり、虫歯や歯周病になりやすくなります。

また、食べかすや歯垢が残ると細菌が発生して口臭の原因になることもあります。

肩こりや頭痛が起こる

歯並びが悪く噛み合わせがぴったりしていないと、食べ物をしっかり噛むことができません。あごに負担がかかることであごや首回りの筋肉が緊張し、肩こりや頭痛の原因になる場合があります。

肩こりや頭痛のような慢性的な痛みは歯並びから来ているケースも少なくありません。

顎関節症になる場合も

噛み合わせが悪いと咀嚼する力も弱くなります。バランスよく左右の歯を使って噛めないため、特定の歯に負担がかかります。あごの関節にも負担がかかり、顎関節症になることがあります。

顎関節症は、口を大きく開けたり咀嚼するなどあごを動かすときに、あごの関節に痛みを感じたり、関節が動かすときにカクカクと音が鳴ったりする症状のことです。食事をする時など日常的な動作に支障が出る可能性があります。

歯並びが悪いと精神的な負担も

歯並びが悪いとストレスになる場合があります。毎日顔を洗ったり歯磨きをしたり、メイクをするときに歯並びの悪さが気になってしまう人もいます。また、進学や就職のときに歯並びが影響するのではないかと心配する人もいるでしょう。

話したり笑ったりしたくない

歯並びに自信がないと、人と話をしたり思いっきり笑うのをためらうようになってしまうことがあります。しゃべるときも歯が見えないように手で隠すクセがついたり、歯を見せないように笑うクセがついてしまったりします。

さらにコミュニケーションを取るのが怖くなり、人と接するのを避けるようになってしまうことも。歯並びが気になって内気になったり性格が変わってしまうことさえあります。

歯並びを治す方法

歯並びは大人になってからでも治せます。歯並びを治す方法は、歯の状態や年齢などによって変わります。また、保険が効かない場合があるので、矯正の費用やかかる時間などもあわせて医師と相談して決める必要があります。

ワイヤー矯正

多くの人が知っている一般的な矯正方法です。歯の表面にブラケットという装置を取り付けてワイヤーで歯を固定します。金属製のものは丈夫で費用も比較的安く抑えられます。

金属ではなくプラスチックやセラミックのブラケットを使った矯正もあります。装置が透明や白なので目立ちにくく、ワイヤーも白いものを使うとさらに目立ちません。

また、歯の裏側を固定して矯正する裏側矯正もあります。裏側なので、矯正していることが周囲にはわからないという大きなメリットがあります。

ワイヤー矯正の場合、歯磨きが難しく磨き残しや歯垢がたまりやすくなるため、虫歯予防のために定期的に歯科医院の検診を受ける必要があります。ワイヤーの調整も歯科医師に直接してもらう必要があるため、通院頻度は3〜4週間に1回ほどになります。

マウスピース

マウスピースを使った歯列矯正も一般的になってきています。マウスピースは、自分の都合に合わせて取り外しが自由にできるのがメリットです。

歯定期的に段階に合ったマウスピースをはめることで、徐々に歯を動かしていきます。マウスピースは段階ごとに患者自身で取り替えて矯正治療を進めていきます。

マウスピース矯正は、矯正装置の調整の必要がないことや外して歯磨きができることから、ワイヤー矯正よりも通院回数が少なくて済みます。(1〜3ヶ月に1回ほど)また、透明なので装着していても目立ちません。

矯正にかかる時間は、ワイヤー矯正もマウスピースもあまり差はないので、両方のメリット・デメリットを比較して選ぶといいでしょう。

まとめ

歯並びの悪さは人に与える印象に影響を与えるだけでなく、顔に歪みが出たり、頭痛や肩こり、さらには顎関節症になる場合もあります。自分でも歯並びが気になって、人と話したり笑ったりするのが怖くてコミュニケーションがうまく取れなくなってしまうことさえあります。

歯列矯正は子どものときに行わなければいけないイメージがありますが、大人でも十分可能です。矯正している間の顔の印象や歯が気になって、歯列矯正を諦めている人もいますが、最近は矯正していることが他人にわからない方法もあります。

全身のバランスを整えて、心身共に健やかで長く自分の歯を使うためにも、歯並びが気になったら、まずは歯列矯正を行っている歯科医院に相談してみるといいでしょう。

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この記事の監修医

大前正範 先生

おおまえまさのり

北歯科医院 院長

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