出っ歯を治すには?原因や治療方法を解説! 2020/10/23 出っ歯(上顎前突)は不正咬合のひとつで、歯を噛み合わせたときに上顎が下顎より前方に突出している状態を指します。 出っ歯を治したいとお考えの方に、原因や治療方法などを解説いたします。 目次 出っ歯の原因出っ歯のリスク出っ歯の治し方と費用・期間の目安治療後に出っ歯に後戻りしないためのポイント2万円から始められるマウスピース矯正「hanaravi」 出っ歯の原因 出っ歯の原因にはさまざまあり、上顎と下顎の大きさやバランスなどの骨格的なものと歯の生える方向や日ごろの癖などがあります。 遺伝 歯の大きさや顎の大きさ、骨格などが遺伝して出っ歯になることがあります。 歯の生え方 上の歯が前に出ている、下の歯が後ろに下がっているかその両方が起きている、歯の生える向きや位置が原因の出っ歯があります。 日ごろの癖 指しゃぶりや口呼吸、舌を前に押し出す癖などが、成長途中の子どもの歯や顎の骨に影響して出っ歯を引き起こすことがあります。 出っ歯のリスク 出っ歯には見た目だけでなく、発音や噛み合わせなどの機能的な問題や虫歯や歯周病のリスクがあります。 虫歯や歯周病のリスクが高い 歯が重なって凸凹しているところは汚れがたまりやすくなる上に歯磨きが難しいので、虫歯や歯周病になりやすいです。 上手く噛み合わない 噛み合わせが上手くいかないと食べ物を噛み切ることが難しく、発音するときに空気が歯と歯の間から漏れて上手く発音できないなどの機能的な障害が起こることがあります。 見た目が気になる 前歯が目立つことがコンプレックスになることがあります。 出っ歯の治し方と費用・期間の目安 出っ歯を治すには抜歯や外科手術を伴うことがありますが、使用する矯正器具にはいくつかの種類があります。 また、歯列矯正とは異なりますが、歯を削って被せ物をして出っ歯が治ったように見せる方法もあります。 歯並びや噛み合わせの状態によって適応範囲が異なるため、口や身体に与える影響、使用する矯正器具のメリットやデメリットなどを参考に選ぶと良いでしょう。 費用は自費診療のため歯科医院によって異なり、別途調整料や装置代、検査費用などが掛かることがあります。 マウスピース矯正 少しずつ形の違う透明なマウスピースを1〜2週間ごとに交換して歯を動かす方法で、装着時間は1日あたり20〜22時間ほどです。 従来の矯正の目立つ、痛いというデメリットをほとんど気にしなくて良い画期的な方法です。 複数のマウスピース矯正メーカーがあり、基本的にはそれぞれのシステムを導入している歯科医院で受けられます。 メリット 目立たない 痛みが少ない 歯磨きや食事のときに取り外せるので衛生的で違和感が少ない 通院回数が少ない 抜歯・非抜歯に対応 金属アレルギーのある人でも使える デメリット マウスピースの交換スケジュールなど、自己管理の徹底が必要 ワイヤー矯正と比べて適応範囲が限られる 後戻りがあるので保定が必要 費用 部分矯正なら8万円以上、全体矯正なら80〜100万円ほどです。必要なマウスピースの枚数に応じて変わります。 期間 部分矯正なら数カ月〜1年以内、全体矯正なら1〜3年ほどです。 ワイヤー矯正 歯にワイヤーと金属やセラミックでできたブラケットを着けて歯を動かす方法です。 メリット 最も歴史と実績のある方法でほぼすべての症例に適応できる デメリット 装置が目立つ 違和感が大きい マウスピース矯正と比べて痛い 歯磨きがしにくいので虫歯や歯周病のリスクが高い 緊急通院も含めて通院回数が多い 抜歯や骨切りが必要 後戻りがあるので保定が必要 金属アレルギーがある方は避けるのが望ましい 費用 部分矯正なら30万円以上、全体矯正なら80〜120万円ほどです。 期間 部分矯正なら数カ月〜1年以内、全体矯正なら1〜3年ほどです。 インプラント矯正 歯根付近の顎の骨に”歯科矯正用アンカースクリュー”という、チタン合金の小さなネジを埋め込む方法で、ワイヤー矯正と併用します。 通常のワイヤー矯正は力の支点を歯に置きますが、インプラント矯正を併用すると顎の骨にも支点を作れるので、短期間で効果的に出っ歯を治せます。 メリット ワイヤー矯正よりも短期間で治療が完了する デメリット ワイヤー矯正に加えて手術費用が掛かる インプラントを埋め込む手術が必要 手術は1本あたり5〜10分ほどで完了するため術後の痛みも出にくく、インプラントを抜く際は痛みが無いので、ほとんどの場合麻酔は不要です。 費用 ワイヤー矯正の費用80〜100万円にインプラントの手術費用が上乗せされます。 歯科医院によってインプラントの費用は異なり、1本につき5万円ほど掛かかることもあります。 期間 ワイヤー矯正の約半分まで短縮できることがあります。 外科矯正 矯正装置で治せるのは歯並びだけなので、重度の出っ歯の場合はワイヤー矯正やマウスピース矯正に加えて、顎の骨を削って上顎を後ろへずらしたり、下顎を前に出すなどする手術をして受け口を治します。ワイヤー矯正やマウスピース矯正を使用した歯列矯正を外科手術の前後に行います。 メリット 前歯を骨ごと後ろに引っ込めるため、口ゴボ(前に突出した口元)の改善や横顔の改善が期待できる 複雑な出っ歯でも治せる 健康保険が適用できることがある 顎の骨を切る代わりに歯を抜かずに出っ歯を治せる場合もある デメリット 全身麻酔による手術となるため入院が必要 矯正期間だけでなく検査のために手術前に数回の通院が必要 手術直後は顔が腫れて食事などに制限が掛かる 費用 ○全体矯正の費用→約80〜100万円○手術と入院に掛かる費用→約100〜200万円合計200〜300万円ほど掛かります。 顎の骨を切る手術は、上下顎切る場合とどちらかの顎だけの場合で費用が異なります。 期間 顎の骨を切る手術の前後に行う歯列矯正に合計2〜3.5年ほど掛かります。顎の骨を切る手術には1〜2週間の入院が必要です。 外科矯正で健康保険適用になる条件 顎変形症のように病気として診断されると、矯正治療と手術に掛かる費用が健康保険の適用になる場合があります。 保険適用にはいくつかの条件があり、歯列矯正にマウスピース矯正や裏側矯正を使用する場合は保険適用外です。 歯列矯正に自費治療を選択した場合、顎の骨を切る手術のみ健康保険を使用するのは制度上認められていません。 指定症状(病名)がある顎変形症、上顎前突症、下顎前突症、顎骨非対称症、開咬症など 歯の表に着けるワイヤー矯正で治療する 認定を受けた口腔外科病院で手術を行う 術前矯正(手術前の矯正治療)を6ヵ月以上行う 保険適用の場合の外科矯正費用 ○矯正治療:約25〜30万円○顎の骨を切る手術:約30〜50万円 合計約55〜80万円で外科矯正が可能です。 さらに高額医療費の還付制度により実質30〜65万円ほどで外科矯正が受けられます。 セラミック矯正 歯を削ってセラミックでできた人工の歯を被せ、歯そのものを動かすのではなく歯並びが整ったように見せる方法。 メリット ワイヤー矯正やマウスピース矯正と比べて圧倒的に短期間で終わる 歯の大きさや形、色が選べる 歯を動かさないので後戻りしない デメリット 歯を大きく削るので侵襲が大きい 特に神経を抜くセラミック矯正は歯が脆くなりやすいため、歯の寿命が短くなる可能性が高い 老化などにより歯茎と被せ物の間にズレが生じて合わなくなることがある 適応症例が限られる 費用 1本7万円〜です。歯科医院や被せ物の素材により大きく異なるため、1本10万円以上する場合もあります。 期間 1〜3カ月以内に完了します。通院回数はカウンセリングも含めて約3〜4回です。 治療後に出っ歯に後戻りしないためのポイント 矯正後は歯を支える骨や歯茎が不安定で、歯が元の位置に戻ろうとする後戻りがあります。治療後に出っ歯に後戻りしないためのポイントをご紹介します。 リテーナーを必ず使用する 歯並びが綺麗になって装置が外れたことで安心してしまい、リテーナーの装着を怠ったことで後戻りするケースが最も多いです。 リテーナーはマウスピースや歯の裏側に付ける装置などがあり、歯科医師の判断や治療方針によって使用するリテーナーや装着時間が異なります。 後戻りすると矯正に費やした努力が無駄になってしまうので、指示通りにしっかりとリテーナーを使用しましょう。 癖の改善 頬杖、横向き寝、うつぶせ寝、唇の巻き込み、舌の癖などが無意識に行われることで、継続的に力が掛かり、歯が動いてしまうことがあります。 後戻りが気になったら早めに歯科医院に連絡する 歯に食べかすが挟まるようになるなど、後戻りを実感した場合は早めに歯科医院に連絡しましょう。後戻りによる歯の動きが少ない方が、再矯正の期間も短く済みます。 2万円から始められるマウスピース矯正「hanaravi」 hanaraviの特徴 月々2万円、最大30万円の低コスト最短3カ月で完了マウスピースが自宅に届くので通院不要矯正中の悩みや疑問をいつでもLINEで相談できるオンラインサポートが充実矯正しながらホワイトニングできる 詳しく見る 公式サイトを見る