軽度の受け口はマウスピース矯正で治せる!

大分大学医学部医学科卒業。医師として救急医療や在宅医療に従事し、マウスピース歯科矯正hanaravi(ハナラビ)を提供する株式会社DRIPSを創業。医療現場で予防の重要性や予防に取り組んでもらうことの難しさを痛感。美容という切り口で本質的な予防につなげる入口として、口腔という臓器に興味を持つ。口腔環境が多くの臓器に影響を及ぼし、多くの病気に繋がってしまうというポイントから予防について新聞・テレビ・WEBメディア等で情報を発信している。
 

「受け口」という言葉を聞いたことがありますか?上下の歯を噛み合わせたときに、正常であれば下の歯よりも上の歯が前に出ますが、下の歯が出てしまう状態を、「受け口」または「反対咬合」などと呼びます。

今回は、その「受け口」の治療方法と、「軽度」、「重度」のラインについてご説明します。

受け口とはどのような状態?

正常の噛み合わせでは、下の歯よりも上の歯が前に出て、2~3mmほど覆う形になります。下の歯が前に出てしまう状態を、受け口、反対咬合などと呼びます。子供の頃に治療をする人もいますが、大人になってから治療を希望される人もいます。

受け口になる原因

受け口になる原因としては、遺伝的な要因、歯の生え方によるもの、子供の頃に下顎を突き出すようなくせがあり、その結果下の歯が出る噛み合わせになってしまった、などがあります。

幼少期に親が気付いたり、乳幼児健診で指摘されたりと、子供の頃に気付くことがほとんどですが、「もう少し大きくなってからでも大丈夫」と様子見をしていたり、周囲の人に「自然に治る」と言われたりしているうちに矯正のタイミングを逃したまま大人になってしまった…。など、大人になっても受け口のままの人がいます。

受け口では、機能面でも不都合があることがありますが、やはり見た目を気にする人が多いです。受け口の程度にもよりますが、下顎が出てしまうので、外見上目立つことがあります。

子供の頃に適切な矯正を受けられずに大人になった人や、子供の頃に受け口の治療をしたけどうまくいかずに大人になったという人は、やはり受け口が気になり、大人になってからでも治療を希望されます。しかし、大人になってからの矯正は、矯正していることを知られたくないという気持ちや、仕事に支障があるのではないかと気にする人が多くいます。

受け口の主な治療法

受け口の改善方法には、外科矯正、ワイヤー矯正、マウスピース矯正等があります。受け口の程度により、治療方法は変わります。

受け口の治療は、幼少期の頃であれば、顎の成長をコントロールして、上の顎が前に来るようにしていきます。

子供の頃はまだ顎が成長している途中なので、上顎を成長させることで治療していきます。就寝時に上顎の成長を促進させる器具を入れます。しかし、思うように上顎が成長していかず、幼少期にこの治療を受けたけど、うまくいかなかった、一度は治ったけど、大人になるにつれ、また受け口になってしまった、という人もいます。

大人は顎が成長しきっているため、幼少期の頃の治療とは違ったものになります。幼少時の矯正のように就寝時だけ…というわけにはいかず、治したいけど、矯正には抵抗があって…という声を聞きます。

表側矯正(ワイヤー矯正)

歯科矯正には、複数の方法があり、歯科矯正と聞いて多くの人がイメージするのがワイヤー矯正ではないでしょうか。歯にワイヤーをかけて行う矯正法で、これまでも行われてきている方法です。

ワイヤー矯正では、歯の表面にワイヤーをかけて矯正を行うため、どうしても矯正していることを人に知られてしまいます。今は、昔ながらの金属製のワイヤーだけでなく、目立ちにくいプラスチック製のものもありますが、それでもやはり見えてしまいます。ワイヤーは常時付けたままとなり、取り外すことはできません。

裏側矯正(ワイヤー矯正)

どうしてもワイヤーが見えるのが嫌だという人には、歯の裏側にワイヤーをかける裏側矯正という方法があります。この方法では、歯の表面は通常通りのため、一見矯正をしていることはわかりません。しかし、なにかの拍子に歯の裏側が見えることがあり、そのときには矯正器具が見えてしまいます。

そのほか、裏側矯正では、歯の裏側にワイヤーをかけるため、舌が当たってしまうというデメリットがあります。そのため、舌の先にワイヤーが刺さる痛みがあったり、発音しづらくなったりということがあります。

マウスピース矯正

もう一つ、マウスピース矯正という方法がありますが、マウスピース矯正は受け口の治療には不向きといわれてきました。しかし、マウスピース矯正での症例も増え、マウスピース矯正でも十分受け口の矯正に効果があることがわかっています。マウスピース矯正については、のちほどさらに詳しく解説していきます。

受け口をそのままにしておくと…

矯正に抵抗があり、受け口をそのままにしておくとどうなるのでしょうか。「今までもこの状態だったし…」と、矯正に躊躇する人もいます。痛みもなく、とくに困ったことがなければ、このままでもいいかな…と考えてしまうかもしれませんね。しかし、受け口を放置しておくことで起こる問題もあるのです。

見た目や印象に悪影響がある

受け口の程度もありますが、見た目的にあまりよくないということはなによりも自分自身が一番感じているでしょう。人前で笑顔になると、受け口が見えてしまうため、人前で笑うことに抵抗があったり、写真に写るときには歯の見えないような笑顔にしたりしていませんか?知らず知らずのうちに、受け口であることがコンプレックスとなってしまっていることがあります。

そのほか、受け口で噛み合わせが悪いため食べ方が汚く感じられる、発音が聞き取りづらいことがあるなど、対人面で影響を及ぼすことも。見た目でもコンプレックスを感じていることを指摘されたら人と関わることが嫌になってしまいそうです。

身体に悪影響がある

噛み合わせが悪いことは胃腸にも影響します。咀嚼が十分でないまま食べ物を飲み込んでしまうので、胃腸に負担をかけることになってしまうのです。咀嚼が足りないということは、唾液の分泌も不十分だということで、口腔内の自浄作用にも影響します。

見た目のコンプレックスになるだけでなく、物を噛むということにも悪影響のある受け口。生活を楽しむためにも、放置せずに治療したほうが、心にも身体にもよさそうですよね。

軽度の受け口はマウスピース治療が可能

受け口の治療でも、マウスピース矯正が可能なことは先ほど紹介しましたが、マウスピース矯正が適応できるケースと、できないケースがあります。どのようなケースなのかということと、マウスピース矯正のメリットを詳しく解説します。

軽度の受け口とは

マウスピース矯正が適応となるのは、軽度の受け口となりますが、どのような状態を「軽度」というのでしょうか。あいまいな表現のように感じますが、明確なラインがあるのです。

受け口では、その原因によって、骨格に問題のある骨格性反対咬合と、歯の生え方に問題のある歯槽性反対咬合に分かれています。骨格性反対咬合では、顎の骨がずれていることが原因で受け口となったいるため、マウスピース矯正では矯正することができません。「重度」の受け口であるということです。骨のずれを改善する必要があります。

歯槽性反対咬合の受け口は、マウスピースでの矯正が可能です。「マウスピースでは治らない」と言われた、という人もいるかもしれませんが、マウスピース治療は新しい治療方法で、マウスピース矯正についての知識があまりなく、勧めない歯科医師もいます。しかし、マウスピース矯正は広まってきており、症例数も多くなり、軽度の受け口の治療をすることができます。

マウスピース矯正がおすすめな理由

マウスピース矯正では、人に知られずに治療できるということがまずメリットとしてあります。透明なマウスピースを歯の全体に被せますが、マウスピースは透明で目立たず、人に気付かれることはほとんどありません。

マウスピースは取り外しができますが、矯正効果を得るためにも、基本的には常時付けていると考えたほうがいいでしょう。しかし、歯みがきのときに外したり、どうしても食事のときに外したい、というときには取り外しが可能なので、生活していく上で支障になることはないでしょう。

マウスピース矯正のメリットは多く、デメリットがあるとすれば、自分で装着時間をきちんと守らなければいけないこと、型を数回取る必要があることです。

人に知られずに受け口の矯正ができるマウスピース矯正は、これまでの矯正方法に抵抗のあった人にぜひおすすめです。受け口を治して、自分に自信が持てるようになり、何事にも積極的になったという声もあります。

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