インビザラインがはまらないときはどうしたらいいの?原因や対処法をご紹介!

大前正範
2020/09/15

インビザラインのアライナー(マウスピース)がはまらずに浮くことをアンフィットと呼び、アライナーと実際の歯にズレが生じることは珍しいことではありません。

しかし、ズレを修正しながら効率よく治療を進めるためには、適切なアライナーの使用や原因の把握とアンフィットへの対処が重要です。

インビザラインがはまらなくて困っている方へ、原因と対処法について解説いたします。

インビザラインがはまらない原因

歯を支える骨や歯茎の厚みなどには個人差があり、安全に歯を動かせる量は患者により異なります。

インビザラインの術前のシミュレーション(クリンチェック)はあくまで予想のため、実現できない歯の動きがあったり歯が骨からはみ出してしまったりするなど、不測の事態により歯が計画通りに動かないことがほとんどですが、アライナー装着時間の不足や装着方法に問題があるとさらにズレは大きくなり、アライナーがはまらなくなります。

アライナーの使用時間が短い

1日20〜22時間以上の装着を守っていないか取り外しの回数が多いと、歯が計画通りに動かないためアンフィットが生じることがあります。

アライナーは柔らかくて弾性のある素材でできており、取り外しの度に変形するため、外す回数が多くなると元に戻ろうとする力により歯にかけられる矯正力が弱くなります。

装着するときにアライナーチューイを使用していない

アライナーチューイとはシリコン製の円柱型の棒で、アライナーを手ではめ込んだあとにしっかりと歯にアライナーをフィットさせるために使用します。

使用が不十分だと正しい位置にアライナーがはまらないため、少しずつ歯の動きにずれが生じます。

アライナーの交換スパンが短い

アライナーは通常1~2週間の間隔で交換します。アライナーを交換するタイミングが早いと、予定通りに歯が動かないためアンフィットの原因になります。

アライナーがはまりにくい歯の形をしている

歯の形には個人差があり、アライナーがはまりにくい形をしている場合は歯が動きにくいことがあります。

インビザラインはアライナーの浮き上がり防止や歯を計画通りに動かすためのサポートとして歯と同じ色の歯科用樹脂でできたアタッチメントを歯に装着するため、アタッチメントの形状や歯を動かす順番によってアライナーの保持力を高めるなどして対処できますが、アライナーがはまりやすい歯の形の人と比べて歯が動きにくい場合があります。

歯の移動量が多い

アライナー1枚で歯を動かせる量には限界があり、歯の移動量が多いと必然的にアライナーの枚数が増えて治療期間は長くなります。

インビザラインは治療期間が長くなるにつれて治療計画と実際の歯の動きがずれる可能性が高くなるため、毎日ルール通りに使用していてもアンフィットが起こる場合があります。

計画に複雑な歯の動きが含まれている

すべての矯正装置は万能ではなく、マウスピース矯正の苦手な歯の動きが治療計画に含まれていると部分的にアンフィットが発生しやすくなります。

製造過程の不備

まれに製造過程でアライナーの変形や袋に入れられるアライナーの番号が違うことがあり、今の歯並びと形が違いすぎてはまらなかったり激しい痛みを引き起こしたりするので、装着前に番号が合っているか確認しましょう。

アライナーが急にはまらなくなったり奥歯までしっかりはまらず浮いてきたりする場合は、製造過程での変形の可能性もあるため、歯科医師に相談しましょう。

奥歯や前歯、八重歯にインビザラインがはまっていないときの特徴

奥歯だけパカパカ浮いてはまらない

奥歯の高さが低くてアタッチメントも着いていない場合、引っ掛かりが少ないためにアライナーが奥歯に保持されにくくなり、装着したときに奥歯だけパカパカと浮くことがあります。

前歯の先端だけアライナーとの間に隙間ができる

治療計画の段階で審美的な面から前歯のアタッチメントを小さくするか装着しないことがあり、結果的にアライナーをフィットさせる力が弱くなって、ほかの部分はすべてはまっているのに前歯の先端の部分とアライナーの間に隙間ができてはまらない場合があります。

前歯や八重歯のアライナーの縁が浮いてはまらない

前歯や八重歯の根元付近のアライナーの縁が歯に沿わないために浮いてしまい、頬に当たって気になったり痛んだりすることがあります。

装着前に浮いている部分のアライナーの縁を少しだけ内側(歯茎側)に押し込むと、歯にアライナーが沿いやすくなるので改善されることがありますが、押し込みすぎると変形や破損の原因になるため力加減に注意しましょう。

インビザラインがはまらなくなったらどうしたらいいのか?

アライナーがはまらないまま交換を続けてもズレは大きくなるだけで改善されないため、適切に対応することが大切です。

アライナー装着時間の見直し

インビザラインの装着時間は20〜22時間以上で、取り外しの回数が多いと必然的に装着時間が短くなります。

装着時間を確保するために朝、昼、夜の食事時間を決めるなどして、装着時間と取り外しの回数を見直し、規定の時間以上アライナーを装着するようにしましょう。

アライナーの交換スパンの見直し

矯正治療期間を短くしようとしてアライナーの交換スパンを短くするとアンフィットの原因になります。必ず定められた期間でアライナーを交換するようにしましょう。

装着方法の見直し

アライナーを指ではめ込んだあとにアライナーチューイを使用していない場合は、正しい位置にアライナーがはまらず目に見えないズレが蓄積されることがあるため、アライナーチューイの使用を習慣化しましょう。

しっかり使用することで、アライナーの適合が良くなりズレが生じにくくなるため、治療期間の短縮に繋がります。

アライナーチューイを使わずに歯を噛み合わせてはめようとすると、アライナーがよくはまらないだけでなく変形や破損の原因になるので注意しましょう。

【アライナーチューイの使い方】

1.指でアライナー全体を歯に押し込んで装着します。

2.アライナーチューイを縦に持ち前歯で咥えたら、中央・右・左の3箇所に分けてゆっくり噛み込みます。

3.前歯が終わったら左右の奥歯でアライナーチューイを噛み、ぎゅーっとゆっくり噛み込みます。

4.新しいアライナーに交換してから2〜3日は必ず行いますが、使用時間が長い方が効果が出やすいためテレビを観ているときなどに毎日行うと良いでしょう。

ひとつ前のアライナーに戻ってみる

新しいアライナーがチューイを使用してもはまらない場合は、ひとつ前のアライナーを装着してフィットするか確認しましょう。

ひとつ前のアライナーの装着期間を延長することがあるため、歯科医師に連絡して装着期間を延長するのか、または次のアライナーを使用して様子を見るなどの指示を仰ぎましょう。

歯科医師に相談する

インビザラインはマウスピースを交換するだけで治療が進められるので1〜3カ月に1回通院してアンフィットの有無などを確認しますが、通院スパンが長いためアライナーがはまらないなどの違和感があるにも関わらず歯科医師に連絡しないでいると、リカバリー処置が遅れて治療期間が延びる原因となります。

アンフィットがある場合は、装着時間や取り扱い方法の見直し以外にズレを修正するための追加アライナーの作成やワイヤー矯正で使われるブラケットとワイヤーを部分的に装着するセクショナルワイヤーの使用、アンフィットのある歯に小さなゴムをかけて改善するブーツトラップなどの処置が必要になることがあります。

また、アンフィットしたときの歯の動き方によっては、ほかの部位の歯の移動を優先するためにあえてなにもせず治療を進めることもあるため、アライナーがはまらないだけでなく痛みや違和感があるなど、気づいたことがあれば歯科医師に早めに相談しましょう。

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この記事の監修医

大前正範 先生

おおまえまさのり

北歯科医院 院長

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