マウスピース矯正の仕組みとは?歯が動く仕組みを知り安心して治療を受けよう 2020/09/28 従来のワイヤー矯正に比べて目立たず、自分で外すこともできることで近年人気のマウスピース矯正。歯並びについて悩んでいて歯科矯正治療を考えている方の中には、「マウスピース矯正で本当に歯が動くの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。今回はそもそもなぜ歯が動くのか、歯科矯正治療の仕組みについて理解していだたいた上で、マウスピース矯正治療の仕組みを解説していきます。 目次 歯科矯正で歯が動く仕組みマウスピース矯正で歯が動く仕組み治療期間を短縮するアタッチメントとは?マウスピース矯正で歯科矯正した時の痛みは?マウスピース矯正の仕組みを理解して安心の歯科矯正に2万円から始められるマウスピース矯正「hanaravi」 歯科矯正で歯が動く仕組み 歯は見えている部分の歯冠と歯茎に隠れている部分の歯根があります。歯を支える歯茎は歯肉と歯根膜でできており、繊維でできている歯根膜は歯根と骨の間の薄い膜で、歯科矯正で歯が動く仕組みはこの歯根膜にあります。 歯が動く仕組み 歯科治療では歯を動かすためにワイヤー・ブラケットやマウスピース型の矯正装置を用いて歯冠に力を加えます。人間の歯は歯槽骨という骨に支えられており、歯と歯槽骨の間には歯根膜という繊維があります。歯科矯正によって歯に力が加わると歯槽骨に支えられた歯が動き、歯根膜が引っ張られ、引っ張られた部分は伸び、押された部分は縮みます。 歯根膜の働きを利用する 外部から歯に圧力が加わり続けると引っ張られている部分の歯根膜は伸びて厚みが広がり、反対側は圧迫されて厚みが縮まります。歯と歯槽骨の間隔のバランスが崩れると歯根膜は伸びてしまった方を修正するために、骨のもとになる骨芽細胞を出現させます。 伸びて厚みが広がった歯根膜のスペースでは骨芽細胞の働きで隙間を埋めるように新しい骨が作られます。反対に、圧迫され厚みが縮まった部分の歯根膜には骨を溶かす細胞が現れ、縮まった歯根膜を元の大きさにするためのスペースが作られます。 このように歯根膜が一定の厚みを保とうとする性質を利用し、骨を作ることと溶かすことのプロセスを人為的に発生させることで、歯を移動させても歯と歯根膜の間隔も元どおりになり歯科矯正ができるのです。 歯科矯正は装置により無理やり歯を動かしているとイメージされやすいですが、実際には歯科医師が力を調整して加えることにより、私たちの体にもともと備わっている仕組みを利用して歯を動かしているのです。 マウスピース矯正で歯が動く仕組み マウスピース矯正とはマウスピースのように歯を覆う装置(マウスピース型矯正装置)を歯に装着し、小さな圧力を長期間かけ続けることで歯を動かす歯科矯正治療です。従来のワイヤーとブラケットを使った歯科矯正治療とは違い自分で好きな時に装置を着脱できるため、食事や歯磨きも普段通り行えるのが特徴です。 そんなマウスピース矯正では、どのような仕組みで歯が動くのでしょうか。また従来のワイヤー矯正のようにしっかりと歯が動くのかを解説していきます。 マウスピースに小さなずれを作り歯に力を加える 一人一人の歯並びの状態に合わせて作られる、オーダーメイドのマウスピース型矯正装置。口腔内スキャナーを使って採取したデータを元に分析し、実際の歯並びとマウスピース型矯正装置の間に小さなズレができるように設計します。 マウスピース型矯正装置を装着すると、実際の歯の向きと移動させる方向には小さなズレがあるので、歯に圧力がかかり歯が動きます。新しいマウスピースを装着する時に感じる違和感は、小さな力で歯を移動させようとしているために起こるものです。 マウスピースを交換しながら綺麗な歯並びに オーダーメイドで作られたマウスピース型矯正装置は、治療計画通り歯が動くように設計されているので、一定期間装着しつづけると歯がマウスピースにあった歯並びに動きます。歯科医師の指示通りの期間を装着したら新しいマウスピースに交換し、また歯をマウスピースにあった歯並びに動かすことを繰り返します。 2週間に1度装置を交換するため衛生的な上、少しずつ歯並びがよくなっていく過程も自分で実感できます。 治療期間を短縮するアタッチメントとは? マウスピース矯正治療ではアタッチメントと呼ばれる樹脂製のパーツを用いることがあります。アタッチメントとは歯の表面につけるパーツで、マウスピース矯正治療において補助的な役割で用いることが多いです。突起状をしているアタッチメントですが、大きさは3~5mmほどでとても小さく、歯とほとんど同じ色をしているので目立ちにくいです。 歯科医院からマウスピース矯正治療について説明を受ける際に、アタッチメント装着についての説明や指示を受けることがありますが、ここではアタッチメントが歯を適切な位置に動かす仕組みを理解しましょう。 アタッチメントが歯を動かす仕組み アタッチメントを歯の表面につけるとマウスピースが歯により強く固定され、出っ張ったアタッチメントの分、歯を動かしたい方向に圧力がかかります。アタッチメントの形状やつける場所、つける個数によってマウスピースによる歯の矯正をコントロールし、傾いた歯を正しい向きに修正してくれるため歯を思い通りの方向に矯正することが可能です。 マウスピース矯正でアタッチメントを使用する理由 マウスピース型矯正装置でアタッチメントを用いるケースは主に2つあります。1つ目はマウスピース型矯正装置のみで治療を行うよりも治療期間を短くする必要がある場合。2つ目はマウスピース型矯正装置のみでは、目標とする場所へ歯を動かせない場合です。 治療期間を短くする アタッチメントをつけるとその分大きな力がかかりますので、より早く目標の位置に歯を移動することができます。しかし、マウスピース治療では1ヶ月に約1mm動かしていくことが好ましく強い力を歯に加えると痛みの原因にもなるので、特別な理由がない限り治療期間を短くする方法は取られません。 歯を移動させるための補助装置として アタッチメントを用いる理由の多くは「歯を目標位置に移動させるための補助装置として」です。アタッチメントは歯に加わる力を細かく調整し効果的な歯列矯正をするために大切な要素です。 マウスピース矯正で歯科矯正した時の痛みは? ワイヤー矯正は装置をつけた時から強い力が加わり続けるので痛みを感じ、半年ほどでだんだんと慣れてきますが、ワイヤーやブラケット装置の突起物が頬の粘膜を傷つけ口内炎になることがあります。 マウスピース矯正であっても歯を動かす過程はワイヤー矯正と同じですので、歯が動く時に少々痛みがあります。しかし1枚のマウスピースで歯を動かす範囲は0.25〜0.5mm程度で、少しずつなじませながら動かしていくため、ワイヤー矯正と比べて痛みや不快感が少ないと感じる場合もあります。 また、マウスピース矯正はワイヤー矯正と比べて装置が口内の粘膜を傷つけることが少ないため、口内の粘膜に生じる痛みも比較的少ないと言われています。 マウスピース矯正の仕組みを理解して安心の歯科矯正に 歯科矯正は歯根膜が一定の厚みを保とうとする性質を利用し、徐々に歯を動かします。また、アタッチメントを補助的な装置として用いることで、歯の方向や角度を微調整して汎用性の高い、より効果的な歯科矯正が可能です。 矯正力を高めるためのパーツであるアタッチメントですが、接着する位置や個数は治療計画によって変わり少々目につくこともあります。しかしマウスピース矯正においてアタッチメントは重要な役割を果たしますので、歯科医師から必要との指示があれば装着するのが良いでしょう。 また、歯科医師の多くがアタッチメントが目立たないよう配慮をして設置してくれますし、治療後には綺麗に撤去されますので安心して矯正治療に臨んでください。 2万円から始められるマウスピース矯正「hanaravi」 hanaraviの特徴 月々2万円、30万円の低コスト最短3カ月で完了マウスピースが自宅に届くので通院不要矯正中の悩みや疑問をいつでもLINEで相談できるオンラインサポートが充実矯正しながらホワイトニングできる 詳しく見る 公式サイトを見る