マウスピース矯正は目立たない、痛くない、歯磨きがしやすいのが特徴の画期的な矯正方法です。基礎知識としてメリットやデメリット、代表的なマウスピースメーカー8社の特徴と治療に掛かる時間と費用をご紹介します。
目次
口の型取りをしたら模型を3D化し、コンピューター上で理想の歯並びになるように治療計画を立ててマウスピースを作成します。マウスピースは歯が少しだけ動くように現在の歯並びとは違う形に作られており、1日20時間以上装着して1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換することで理想の歯並びの形に歯を少しずつ誘導します。マウスピース矯正にはメーカーがいくつかあり、各医院で採用しているマウスピース矯正メーカーのシステムを利用して歯科医師が患者に矯正治療を提供します。
マウスピースは薄くて透明なので、装着してもほとんど目立ちません。歯の動きを誘導するためのアタッチメントを着けることがありますが、歯と同じ色の米粒大の突起なので目立ちにくいです。
歯を動かす量がコンピューターですべて決められており、全体的に柔らかで均一な力が掛かるので歯が動くときの痛みが少ないのが特徴です。装置の形状は薄くてツルツルしており、ワイヤー矯正のように角ばっているところやワイヤーが飛び出してくることが無いので装置が口に当たる痛みがほとんど無く、治療中の違和感が圧倒的に少ないです。
マウスピースを自分で外せるのでほとんどいつも通りに食事やフロスを使った歯磨きができて衛生的です。
ワイヤーが外れたり当たったりして痛みが出るなど、緊急通院が必要なトラブルが起こりにくいのでワイヤー矯正と比べて通院回数を抑えられます。自宅にマウスピースが届くオンライン矯正なら通院回数はほぼゼロ回です。
自分で好きなときに取り外しができるため、指示通りにマウスピースを使用しないと歯が動きません。歯が計画通りに動かないとマウスピースが合わなくなり、再発注のための型取りや追加費用、期間超過の可能性があるため、装着時間や交換スケジュールの自己管理が必須です。
歯並びが悪い原因は上下顎の骨の大きさのバランスや位置に問題がある骨格性のものと歯が生える位置に問題があるものに分けられ、上下顎の骨のバランスが違い過ぎるなどの重症例は適応外となります。
マウスピースが歯を覆う設計のため、装置に慣れるまでの2〜3週間は喋りにくさを感じることがあります。とはいえ、人間の脳は学習するためマウスピースが入った状態で喋ることにも3週間ほどで慣れて、ほとんどいつも通りに喋れるようになります。
ただし、喋ることを仕事にされている方はマウスピースを着けることで、業務に支障が出る可能性があるため検討が必要です。
症例の適応範囲や通院と型取りの回数、料金システムなどはメーカーにより異なり、初回の型取りが終わったら宅配でマウスピースを受け取り、通院せずにスマホアプリを使って治療を進めるマウスピース矯正もあります。交換時期や装着時間などの自己管理が重要なマウスピース矯正では、モチベーションを保つことと困ったことが起きた場合に相談しやすい環境が整っているものを選ぶのがポイントです。
1日22時間以上、マウスピースは1〜2週間ごとに交換します。
症例の難易度に応じて費用と期間、追加費用無しでマウスピースを発注できる枚数が異なります。
1日20時間以上です。
※初回2万円、2回目以降1回につき4万円の支払総額の目安です。※必要に応じて矯正後の保定装置代2〜6万円、抜歯や歯の切削、ワイヤー矯正などの矯正装置の併用に別途費用が掛かる場合があります。※治療期間の目安は5カ月〜15カ月で症例により個人差があります。
1日20時間以上、マウスピースは2週間ごとに交換します。
※矯正準備セット費用3,000円、矯正前検診費用3,000〜4,000円、必要に応じてリテーナー費用1回10,000円が別途掛かります。
1日18〜20時間以上です。
※初診3,000円、必要に応じて矯正前のクリーニングや歯科治療費が別途掛かる場合があります。※紛失や破損によるマウスピース再作製は片顎6,000円、上下顎10,000円の追加費用が掛かります。
1日17時間以上、マウスピースは1〜2週間ごとに交換します。
メーカーが提示している料金プランは無いため歯科医院によって異なります。
1日22時間以上です。
※メーカーによる料金設定はされておらず歯科医院によって費用が異なり、治療期間も症例により個人差があります。
初めての方向け矯正の基礎知識
マウスピース矯正とは?
絶対に知っておきたい矯正のリスクと裏話
hanaraviはサブスクリプション型のマウスピース矯正法で、毎月の費用が決まっています。また、LINEで相談ができるため不安や悩みを解消しながら、治療を最後まで続けることができます。
インビザラインはアメリカのアライン・テクノロジー社が提供する、世界100カ国以上で800万人を超える治療実績を持つマウスピース矯正メーカーです。新しい素材の導入や治療に関する研究などの独自のテクノロジーを用いて美しい歯並びを目指せるシステムです。
キレイラインは3Dプリンターや最新の機器を用いることで、効率的で高精度なマウスピース矯正を行うことができます。たくさんの歯列データと最新技術が蓄積されたソフトウエアを用いて歯の移動を最大、かつ痛みを極力抑えた治療を行います。
oh my teethは日本初のD2C(Direct to Consumer)サービスを用いてマウスピースの製造、販売、企画をすべて自社で行う、マウスピース矯正メーカーのひとつです。矯正情報のデータベース化やAI、3Dプリンターなどの活用により、通院回数ほぼゼロと従来の矯正よりも費用を平均70%抑えた画期的な矯正を提供しています。
かんだひろゆき
カンダデンタル・けやきウォーク 院長